下の回路図で,信号線fの論理値が常に1となるような故障が起こったとする. このとき,どのような入力値(テストパターン)を印加することで,このような故障を検出できるでしょうか.
(答え)信号線aに0,信号線b,cに1を印加すればよい.もし故障がなければ出力線hは0となるが,故障があった場合には1となる.
このような問題を解く場合,2分決定木(下の図参照)というものが用いられる. 例えば,まずb=0とする.すると,外部出力線が,故障の有無にかかわらず1となるため,テストパターンとしては適さない.そこでb=0を取り消して,b=1とする.
このように直前の決定を取り消して,処理を進めることをバックトラックという. バックトラックの発生する典型的な問題として8クイーン問題がある.